腎臓は体内で使われた水分や老廃物を尿に変える機能を持っています。
48時間以内にこの機能が低下した状態を急性腎不全、3か月以上機能低下が続く状態を慢性腎不全といいます。
急性腎不全の原因は、脱水、出血、心不全、薬剤、感染、尿路の通過障害などです。
慢性腎不全の原因は、糖尿病、IgA腎症(慢性糸球体腎炎)、高血圧、嚢胞腎などです。
腎機能障害による症状は、むくみ、だるさ、吐き気、血圧上昇、食事がすすまないなどですが軽度であれば無症状です。
急性であれ慢性であれ腎機能障害の原因となっている病気をつきとめることが必要です。
慢性腎不全の重症度は原因となる病気の内容、尿検査の蛋白尿、血液検査の腎機能で評価します。末期腎不全にまで至ると維持透析や腎移植が必要になります。
急性腎不全は、原因となっている病気を治療することで改善が期待できます。
慢性腎不全は、弱った腎機能を元にもどすことはできず、原因となっている病気を治療しながらこれ以上腎機能が低下しないように食事制限などに努めます。