尿の出口(外尿道口)から尿道を通って膀胱に入った菌がさらに上まで広がっていき、腎臓やその付近で炎症を起こしている状態です。
主な症状は発熱、寒気、腎部(腰部)の痛みです。膀胱炎の症状を伴うこともよくあります。
尿検査で膿や細菌を認めることと症状を確認し、血液検査で炎症の程度や他の臓器障害がないかをみます。またCTで尿管結石など腎盂腎炎の原因となる病気がないか、他の熱源がないかを検索します。
血圧が低下して重症化することもあり、すみやかに治療が必要です。
抗生物質治療を行います。
軽症であれば外来での内服・点滴治療も可能です。
重症または重症化の恐れがある場合には入院して点滴治療が必要です。また尿管結石や膀胱内に尿があふれている等、尿の流れを悪くしているものがあれば感染を助長させてしまいます。これを解除するため流れが悪い場所にカテーテルを入れることがあります。