夜尿症

夜尿症おねしょ

夜尿症(おねしょ)は寝ているときに無意識に尿を漏らしてしまう状態です。おねしょだけで他に症状がない単一症候性と昼間にも漏れるなどおねしょ以外の症状を伴う非単一症候性に分かれます。
おねしょだけの問題の子がほとんどですが、まれに他の病気を合併していることがあります。
おねしょの主な原因は、睡眠から覚醒する力、夜間に膀胱に尿を貯める力、夜間の尿量です。
体に害がなくてもストレスで精神的な悪影響(自尊心の低下)を及ぼすことがありえると言われています。成長と共に自然治癒することがほとんどですが、治癒までに時間がかかる子もいます。治療介入することでより早く治癒することが期待できます。
診察では詳しい問診を取り、記録をつけて頂きます(昼夜の漏れの回数、排尿の時間や排尿量、便の情報、飲水の情報)。
また他の病気を合併している可能性があれば、超音波検査や他の画像検査を行います。

治療法

5歳以上で本人、ご家族が悩んでいるならば治療対象になります。
おねしょを治療をするには本人、ご家族の強い意志、努力が必要です。
まずは生活指導を徹底します。夜の水分・食事制限や起きているときには時間を決めての排尿、排便・睡眠を整えることを指導します。
それでも改善しなければ薬物療法(夜間の尿産生量を減らす飲み薬)やアラーム療法(寝ているときにアラームが漏れを気づかせて起きてトイレにいくことで膀胱に貯めるくせをつける)を行います。